8×10のポラロイドを使った独自の手法で微妙な色彩を紡ぎだす森さんの作品世界。シンプルな花器に入れられた幻想的な花たちは、春と花をつかさどる女神・FLORAへの捧げものです。暗黒の冬から光あふれる春へ、秘められた生命力がじょじょに歓喜となって咲き誇ってゆく様は、まるで夢の中の出来事。リアルな花は抽象化された美に見事に昇華していきます。
これら新しい写真表現へ挑戦した作品群が、この春、イタリア国立アリナーリ写真美術館(フィレンツェ)にコレクションされました。